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Kagoshima Mountaineering Circle

登山地図とコンパスの使い方 – 現在地から目標セット

現在地から目標セット

登山地図とコンパスの使い方 - 現在地と目標にコンパスの縁を合わせる

現在地と目標にコンパスの縁を合わせる
地図に、現在地Aと目標Bを書き入れます。
コンパスを地図上に置き、AとBの2点をコンパスの縁に合わせます。コンパスの向きは、Aがランヤードホール、Bがトラベルライン。
目標設定は、現在地からコンパスの長さの範囲に収まる距離が良いでしょう。

登山地図とコンパスの使い方 - 現在地と目標にコンパスの縁を合わせる

磁北線と導線を平行にする
コンパスは、地図上で現在地と目標にコンパスの縁を合わせたまま・・・
コンパスのダイヤルをグルッと回し・・・
地図の北が上とすれば、導矢のNも上を向けて、磁北線とコンパスの導線を平行にします。

登山地図とコンパスの使い方 - 現在地と目標にコンパスの縁を合わせる

導矢と磁針のN極を合わせGo!
コンパスを地図から離して、体の前で持ちます。
体の向きを変え、導矢と磁針のN極を合わせます。
トラベルラインの示す方向、つまり体が向いている方向が進行方向です。

目標に進むコツ

コンパスは、一度、目標をセットすると目標を指し続けます。自分が右にそれるとトラベルラインがだんだん左に傾きますし、反対に進もうとすると逆を示します。当たり前といえば当たり前ですが、初めての方は『コンパスって結構すごい・・・』と思うところだと思います。
しかし、歩行中にダイヤルが動いてしまうとトラベルラインは狂います。また、現在地ロスト時にリカバリーが大きくなるので、初めのうちは目標を500m程度、長くて1km(1/25000地図で2~4cm)以内に刻んだ方が良いでしょう。視界不良が予測されるところではもっと短く。

コンパスが右を示しているのに登山道が真っ直ぐな場合、『いずれ右へ曲がるはず・・・』ということを頭に置いておかなければなりません。
地図に右へ変わる登山道があれば安心して進めばいいですが、見つからない場合、目標の設定をミスしている可能性もあります。慎重に・・・そして振り返りながら、戻る羽目になったときの景色を覚えましょう。進めど、一向に右へ進路が変わらない場合、現在地をロストしています。
現在地が解るところか、現在地確認した場所まで戻り、目標のセットをやり直します。

ところで、正確にはトラベルラインは目標を示すわけではなく、現在地と目標の延長線上を示します。
どういうことかというと、実際は岩があれば避けますし、谷があれば迂回し直線上を進むのはほぼ不可能です。現在地から目標の直線上から右に200mズレると、目標の200m右を示します。
つまり、直線上からズレると目的地には到着しません。
ではどうしたら直線を見失わないでしょう?
まず、目的地が150度方向にあるとしたら、150度方向のなるべく遠く、かつ特徴のある木や目印などを決めます。たとえば『茂った大きな木』と決めたらその木を目指します。
あとはコンパスを見ません。
そして、『茂った大きな木』に到着したら、また、コンパスで150度方向の目印を決めます。これを繰り返すことで、直線上を見失うことはありません。

ソロハイクも楽しいですが、やはり2名以上いたほうが凡ミスは起こりにくくなります。
現在位置の特定方法は、クロスベアリング(2点交差法)という手法を用います。参考にしてください。

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