霊峰 高千穂峰

標高は1574m、日本名山100選にも選ばれている秀峰で、四季折々の様々な情景を見ることができます。
4月から初夏にかけては新緑やミヤマキリシマ、10月から11月にかけては紅葉が登山者の目を楽しませてくれます。
また高千穂峰は、古事記の中で語られている『天孫降臨』の舞台になったところと伝えられており、山頂には天孫ニニギノミコトが突き立てたとされる『天逆鉾』が立てられています。

日本最古の書物『古事記』には、天孫降臨の神話が紹介されています。
天の神アマノテラスは、地上にある稲穂が豊かに実る美しい国、芦原中国（あしのはらのなかつくに – 日本）を治めさせようと、自分の子のアメノオホシミミを呼びました。するとアメノオホシミミは、いまニニギノミコトを産んだばかりなので、私の代わりに日本に降ろしましょう、と言いました。
アマテラスの孫ニニギノミコトが地上に降り立ち、日本を治めるようになったという話。

天孫降臨の伝説は、宮崎県高千穂や霧島に伝わっています。
霧島の高千穂峰山頂には、江戸時代に作られた天の逆鉾が立っています。ニニギノミコトが持つ鉾にちなんで山伏が置いたとも、薩摩の島津義久が伝説にならって作らせたともいいますが、伝来はよくわかっていません。
霧島東神社の社宝として篤い信仰を集めています。

高千穂峰の情報