冠岳は、頂上を目指すだけではなく、タバコが自生している煙草神社や、冠岳神社にそそり立つ仙人岩、5つの岩が積み重なった天狗岩など、寄り道スポットが満載だ。
それゆえ、登山ルートを決めるのに少々戸惑う。
距離は長くなるが、すべての見どころを抑えたルートはこんな感じで…。
冠嶽神社前スタート→護摩岩→煙草神社入口・登山口→煙草神社→材木岳→経塚→冠岳→阿弥陀堂→鎮国寺→徐福像・展望公園→傘石→中岳神社→冠嶽神社前ゴール!
冠嶽神社前をスタートし、護摩岩の標識に従い進むと、祠がある神秘的な空間に辿りつく。
その祠の脇の鉄梯子を上り、岩場の登坂を行くと、目の前に仙人岩を望む景色が開ける。
足元に注意しながら巨石のある景色を楽しんだら来た道を戻り、煙草神社を目指す。
九州新幹線の第一冠岳トンネルの真上を横切り竹林を歩く。
煙草神社下登山口から樹林の尾根を下って鎖のある急な岩場を下ると、岩場の下の洞窟に煙草神社がある。
自生したタバコ…なんとも珍しい場所だ。
煙草神社の参拝をすませ、次は材木岳へ。
材木のような石が積み重なった材木岳には行者堂があり、奇跡がそそり立つ冠岳神社一帯を望む絶景がひろがっている。
材木岳から経塚を経由し、いよいよ冠岳(西岳)を目指す。
樹林を抜け、鳥居のある広場に出ると冠岳登頂である。
516.4メートルの山頂からは、吹上浜、金峰山、野間岳、桜島などを望む素晴らしい展望を楽しむことができる。
頂上から西向きに急坂を下ると10分ほどで平坦になり、天狗岩の標識があらわれる。
5段積み重なった岩はなんと天狗の仕業らしい。
天狗岩を後にし、石段を下りていく。
途中、冠岳が見えるが、先ほどまであの頂上にいたのが嘘のようだ。
三叉路につくと阿弥陀堂や鎮国寺の標識がある。まず阿弥陀堂を往復し、鎮国寺へ進む。
鎮国寺の参道をさらに下っていくと展望公園へ辿りつき、巨大な徐福像と対面する。
徐福像の背後には先ほど上った冠岳や材木岳を見ることができる。
そこから再びふれあい林道の道を辿り、標識に従って傘石を目指す。
距離は短いが急な石段がハードである。
傘石は傘の形の巨大な岩でコンクリートのつっかえ棒がしてある。
つっかえ棒が用を成しているのかは不明。しかし、見れば見るほど大きな岩だ。
傘石の後は、いよいよ最後の目的地、中岳神社へ。
中岳神社へは、美しい杉木立の中の石段を歩く。
神社を参拝し、ふれあい林道を冠嶽神社へと戻るとゴールとなる。
冠嶽神社の右手には奇岩仙人岩への道もあり、仙人岩南面の絶壁には洞窟の中に不動尊が祀られている。
冠岳の情報
名山タイトルと標高 | 九州百名山 冠岳 かんむりだけ – 516.4m |
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三角点 | 二等三角点 |
展望 |
ルート&トラック | |
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GPXダウンロード | |
駐車場 | 冠岳展望公園駐車場20台程度 [無料] / 煙草神社登山口まで北東1.1km |
トイレ | 冠岳展望公園駐車場に併設 |
1/25000 | 川内・串木野 |
問い合わせ先 | いちき串木野市役所 0996-32-3111 |
間違い通報 |
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