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最強!GEIGERRIGハイドレーションシステム

ハイドレーション最強のシステム

数本のペットボトルはザックの中でカサむ。歩行中、ペットボトルの下にある荷物を取らなければならなくなったらパッキングが崩れる。また、頻繁なレイヤリングで衣類を出し入れするとペットボトルが下になってしまい、団体行動で手持ちが切れると補水をつい我慢してしまう。ザックカバーなどしていると尚更。
パッキングが下手なだけなんでしょうが。

今までのハイドレーションシステムは、『噛んで吸う』という口を付けバルブ(飲み口)を洗えぬまま時間が経つというのがどうも気になります。
GEIGERRIG(ガイガーリグ)ハイドレーション”を見たとき、これだ !! と思いましたよ。

GEIGERRIGハイドレーションが今までのシステムと大きく異なる点は、パワーバルブと呼ばれるポンプによってウォーターバッグに空気圧をかけることにより水を口で吸い出す必要がなく、水道につないだホースのようにスプレーバルブから水が噴出 ?!

水が飛び出すと・・・

  • 補水が極めて楽。特にゼェゼェいってる時にこそ、噛んで吸う他のハイドレーションとの違いを実感。
  • スプレーバルブに直接口をつけないので、衛生的で回し飲みができる。
  • 手や傷の洗浄や、道具やペットの簡単な洗浄等ができる。
  • もちろん圧がなくても、普通のハイドレーションのように吸って水を飲むこともできる。

GEIGERRIGハイドレーションエンジン&オプション

GEIGERRIGハイドレーションエンジン
GEIGERRIGハイドレーションは、水が飛び出してくるというだけでも相当ユニークですが、あともう一つ優れているところは、給水口が広く本体エンジンが非常に丈夫ということ。
清流でさっと給水できますし、メンテナンスも裏返して洗えるので乾かし易い。つまり、とても衛生的でお手入れ簡単。

ハイドレーションエンジンは2Lと3Lを試してみました。
Amazonレビューにもありますが、水が少なくなると加圧が必要で、3Lは2Lよりポンピングの回数が思ったより増えます。ただ、登山は水だけを持ち歩くスタイルと違い、ザックに荷物が詰まっているので風船みたいに膨らませないと困るということはありません。
ちなみに3Lは縦に43cmと長いですが、オスプレイ28Lケストレルにギリギリ収まります。しかし少し難あり。日帰り~大型ザックに難なく対応する2Lが使いやすいでしょう。

GEIGERRIGパワーバルブホルダー
GEIGERRIGパワーバルブホルダー”は、有ったほうが俄然使い勝手はよくなります。というより、ザックにハイドレーションを仕込むなら無いと困ります。ブラブラしますから。
100円ショップにあるベルクロ結束バンドが軽量で代用可能ですが、ここは見栄えを気にして純正品を使用します。

同様の商品で“GEIGERRIGタクティカルバルブホルダー”がありますが、同社から“タクティカルシリーズ”というハイドレーション専用のバックパックが発売されており、こちら専用のオプションとなりますのでお間違えなきよう。
現在GEIGERRIGオフィシャルHPで、“タクティカルパワーバルブホルダー”を見かけないことから前者商品に統一されたのでは?

GEIGERRIGナノドリンクチューブ
GEIGERRIGナノドリンクチューブ”も発売されており、『イヤホンの様に扱え、付けている事を忘れるほど軽量。』とあったので試しに買ってみました。セールスコピー通り抜群の取り回し。
水を吸うのではなく押し出すので、このような細いチューブも可能なのですね。
スプレーバルブは、標準で付属しているタイプと違い、チューブをクリップで挟んで止水するタイプ。挟む場所は自由に変えられるので便利でもあるのですが、場所を変えるたびチューブに挟んだ跡が残ります。挟んだ跡は、お湯につけると若干戻りますが残念ながら完全には戻りません。
あと、止水クリッパーの位置が飲み口から離れていると、口をつけずに補水することが片手でできなくなります。他社ハイドレーションと比べると贅沢な悩みで、マイナス点を差し引いても十分実用的なことに違いはありません。
チューブリプレースメントは、外径4mm, 内径は微妙で2~2.5mm。
タイガースポリマーシリコンチューブ2.5mm×4mmは、買ってみましたが柔らかすぎてハイドレーションチューブとしては使えません。試してませんが、これかな?試したらレビューします。

GEIGERRIGチューブガレージ

ハイドレーションの弱点として氷点下となるとチューブが凍るということらしいですが、以下2点を併用すると氷点下でも凍らないと実際使用された方のブログをどこかで見かけました。
当サークルではまだ経験がないですが、機会ができたらレビューします。
GEIGERRIGインサーテッドチューブ
GEIGERRIGチューブガレージ

GEIGERRIGハイドレーションを徹底攻略

GEIGERRIGハイドレーションのAmazonレビューは賛否あり、否定意見のほとんどが匂い問題です。
当サークルは2016年12月に購入しましたが、レビューにあるような匂いはほぼ感じません???むしろ許容範囲どころか無臭です。ハイドレーションエンジンやスプレーバルブの形状が若干違うので、改良されたのかもしれません。
匂いが出てきた時ですが、『プラボトル 臭い』で検索すれば、重曹, レモン汁, 無水アルコール・・・と対策がいくらでも出てきます。ちょっとホント試したのかよ・・・というのもありますので、当サークル流の石油系の匂い攻略。

GEIGERRIGハイドレーションチューブの匂い
一番の原因はチューブの匂いがキツく、他社製品へ交換が手っ取り早いとAmazonレビューにあります。
タイガースポリマーシリコンチューブ6mm×10mmが純正品とほぼ同じ規格ですが、内径が6mmのチューブだと外径が違っても対応可。
シリコンチューブ6mm×8mmを装着してみました。ホンのわずかですが軽量化でき折れ曲がるなど問題ないですが、ナノドリンクチューブよりも大分柔らかめです。ザック内で圧迫されても困りますから外径10mmが安心。
また、タイガースポリマーシリコンチューブは食品衛生法適合品です。

チューブを変えてもスプレーバルブが匂うという書き込みもどこかで見かけました。
分解してみると5つのパーツに分かれ、シリコングリスが塗布されていますが、写真の前列左、黒いパーツの水が通る部分にもシリコングリスが塗られています。匂ってみると少し匂うような気もします。これを綺麗にふき取り、KVKシリコングリスをパッキン部分のみに塗り直す。
ひょっとするとこれが一番の原因なのかもしれません。Amazonのレビューにあるようにひどく嫌悪を示す人もいれば、特に匂いを感じないという書き込みも見かけ、シリコングリスの質と製造ラインによる塗布加減と考えれば感想のバラツキとも辻褄が合うような・・・。

GEIGERRIGハイドレーションを使い古す
除菌もまめに行います。
酸素系漂白剤で規定量と規定時間漬け置くだけ。念のため書きますが、塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤です。
酸素系漂白剤は、50℃程度の湯を使うとか手間がかかりますが、塩素系は匂いが移ったらなかなか取れません。一度ナルゲンボトルで失敗したことがあります。
あと、チューブの中に溶液が入りずらいので、シリンジホースブラシなどを使います。その後よく乾燥させます。
石油系の匂いは、外気にさらし使い古すことが一番の解決法で、まめな漂白剤は使い古す目的も兼ねます。
問題は使い古すまでですが、より強い香りで染めることは可能だと考えています。
効果的なのは、登山でも人気のアミノバイタルなど、柑橘系スポーツドリンクを何度か使えば柑橘系の香りが染み着き、そのあと、ミネラルウォーターでもうっすら柑橘が香ります。

GEIGERRIGハイドレーションの取扱説明書には『水の使用を薦めており、スポーツドリンクは自己責任で。』とあります。
これは、洗い方が不十分だと糖分などが残り、カビや可動部故障の原因になる・・・・ということを示しているのでは?と勝手に解釈。
外せるところは全部外し、糖分が溶けやすい温水で念入りに洗いましょう。

GEIGERRIGハイドレーション空気漏れ
ホースとの接合部がすぐに硬くなってしまい容易に抜けなくなるという現象は、GEIGERRIGハイドレーションシステムに限らず、他社ハイドレーションのブログレビューやAmazonレビューなどで散見します。
対処は簡単で、先ほどのKVKシリコングリスを塗布。
空気漏れが3回起きたとのレビューも見られましたが、シリコングリスには言及していません。これは、ハイドレーションに限らず水道蛇口など、水の器具の可動部や継ぎ目には付きまとうことだと知っとく必要がありますね。

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