韓国岳 霧島えびの高原
霧島連山は九州でも有数の火山であり、最高峰の韓国岳をはじめ、高千穂峰、新燃岳など20あまりの火山が連なったひとつの複合火山である。
霧島は四季折々に魅力溢れる景色を見せてくれる。
春から初夏にかけてのミヤマキリシマ、ミツバツツジ、ノカイドウが咲き乱れる様は圧巻であり、多くの登山者が美しい彩に酔いしれる。
秋の紅葉も見事で、黄色や赤に染まった美しい山々はどこかセンチメンタル。
そして冬の霧氷も麗しく霧島連山を満喫する上では欠かせない景色である。
登山の醍醐味ともいえる山頂からの展望も秀逸であり、ほとんどの峰で好展望が期待できる。
日本百名山の霧島連山最高峰、かの有名な韓国岳。
山頂部に巨大な爆裂火口を持った韓国岳は、「韓の国まで見渡せる」ことからこの名がついたと言われるが、もちろん位置や標高を考えると韓国が見えることはない。
しかし、その広々とした山頂部は四方をさえぎるものがなく、「素晴らしい!」の一言に尽きる。
韓国岳登山口からは、階段を上って15分ほどで硫黄山の噴気地帯へ出る。
硫黄山は真っ白い岩や砂利がごろごろしていて異星に来たかのような錯覚を覚える場所で、まるでスターウォーズの世界である。
スターウォーズを横目で見ながら登山道を右に進むと、岩だらけの急登となる。
実は山頂までほとんどずっと同じ傾斜の急登なのだが、階段状になっているためか、特に前半2合目あたりから5合目までがかなりきつく感じる。
ここがいちばんの頑張りどころだ。
5合目は広々とした平坦地でえびの高原や周囲の山々を見渡せる絶景ポイントとなっている。
6合目からは、勾配は変わらないが、展望がよいため、周囲の景色を楽しみながら上ることができる。
山頂は広々とした岩場であり、左側には断崖絶壁の爆裂火口が口を開いている。
かなりの迫力なので高所恐怖症の人は要注意である。
山頂部からは碧く輝く大浪池、白い煙をあげる新燃岳や高千穂峰、高千穂峰に寄り添う御鉢と素晴らしい展望が望める。
人気のある山なので山頂はいつも人で賑わっているが、広さがあるので十分にランチも楽しめるだろう。
下山は大浪池方向へのルートをとる。ガレ場の急斜面を過ぎ、樹林の中の階段を下りる。
木道の階段はぐらつく場所もあるので十分に注意して歩こう。
50分ほどで韓国岳避難小屋に到着する。
大浪池は西回りだとミヤマキリシマの群落が、東回りだとマンサクの群落があり春から初夏にぜひ訪れたいところである。
今回は大浪池のビューポイントまで15分ほど歩いた後は、周回はせずに分岐点まで戻り、えびの高原へのルートをとる。
樹林帯を進むと、えびの高原へと近づくにつれ赤松林となる。
赤松林を抜けると世界でもえびの高原にしか見られないノカイドウ自生地へ出る。
えびの高原一帯では運が良ければかわいい鹿に出会えるかも・・・。
韓国岳の情報
名山タイトルと標高 | 日本百名山 九州百名山 韓国岳 からくにだけ – 1700.1m |
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三角点 | 一等三角点 |
展望 |
ルート&トラック | |
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GPXダウンロード | 韓国岳ルート |
駐車場 | えびの駐車場150台程度 [2輪200円, 普500円] / 韓国岳登山口まで東50m |
トイレ | えびの駐車場に併設・えびの駐車場に隣接する足湯の駅 |
1/25000 | 韓国岳・日向小林 |
問い合わせ先 | えびの市役所 0984-35-1111 えびのエコミュージアムセンター 0984-33-3002 |
間違い通報 |
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