大隅半島には標高1000mを超える峰が7座あり、これらを総称して高隈山という。
高隈山のピークである大箆柄岳は日本三百名山、九州百名山にも選定されており、1236.4mからの大パノラマが望める大隅半島最高峰の山だ。
登山コースとしては、垂水市側からは垂桜コースとスマン峠コース、鹿屋市側からは寿八コースがある。
樽桜コースだと、桜集落のはずれにある大野原林道基点から林道に入り、4キロ地点に垂桜コース登山口がある。
登りはじめてしばらくは照葉樹の緩やかな道をハイキング気分で気持ちよく歩き、水場を過ぎると樹々の間から桜島や七岳、遠くは霧島連山まで見渡せる。3合目あたりからは急登が続き、ロープが取り付けられた岩場を登ると5合目の展望所に出る。
ここは錦江湾越しに薩摩半島が一望できる絶好の休憩スポットだ。
次は山頂まで展望は望めないのでここで十分景色を楽しむのが良い。
標高1000mを過ぎたころからブナの大木がみられる。
高隈山はブナの南限地であり「森林生物遺伝資源保存林」に指定されているのだ。
7合目を過ぎると傾斜が緩やかになり、左手に杖捨祠がある。
昔々の岳参りでここから先は楽な道となるので杖を捨てた場所と伝えられている。
現代の杖は高額なのでとても捨てるわけにはいかないが、楽になると聞くとなんだか嬉しい。
山頂近くになると、大箆柄岳の名前の由来となったスズタケが現れる。
スズタケのことを地元ではガラと呼び、大きなスズタケが自生しているのでオオノガラタケの名がついたという。
スズタケの中を進むとやがて山頂に着く。
山頂からは高隅の山々の美しい稜線が連なり、鹿児島のシンボルである桜島、日本百名山の開聞岳や金峰山などの南薩の山々、北薩の紫尾山や霧島連山まで大パノラマが展開する。
山頂からの絶景は一見の価値あり。眼前に広がる雄大な景色に、登山の疲れも日頃のストレスもきっと吹き飛ぶことだろう。
大箆柄岳の情報
名山タイトルと標高 | 日本三百名山 九州百名山大箆柄岳 おおのがらだけ – 1236.4m |
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三角点 | 三等三角点 |
展望 |
ルート&トラック | |
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GPXダウンロード | |
駐車場 | 垂桜コース駐車スペース5台程度 [無料] / 垂桜コース登山口まで東10m |
トイレ | 垂桜コース駐車スペース付近には無し |
1/25000 | 上祓川 |
問い合わせ先 | 垂水市役所 0994-32-1111 |
間違い通報 |
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