鹿児島の沢登り
鹿児島の沢登りゲレンデは、霧島、大隅は高隅山とか肝属山系などいろいろ。難易度は様々ですが、ここで紹介する沢登りは初級レベルで登山初心者でも大丈夫です。
またシーズンも6月初旬~9月下旬と長く、ウェットスーツがあるとさらに伸びます。
夏ピッタリの沢登りは、歩くだけのハイキングと違いテクニカル要素が強くなります。
また沢登りと登山は無関係のようですがこれが大ありで、沢登りと登山の基本技術はほぼ同じ。沢登りを重ねれば、何も考えなかったハイキングでも、危険個所が見え対処も想定するようになるので不思議です。
自分の技量に合った山に登りましょう・・・とか聞きますね?この意味も解かり始めます。ハイキングだけの方々とは大きく経験値が開いてきたということですね。
未知の渓谷を探索しませんか♪
Kirishima Kotani-gawa
沢登りは “GoGoバリエーション” で計画。
沢登りの道具
まずは、沢登りシューズ, 沢グローブ, 沢ソックスを用意します。
他の沢登り道具
ヘルメット
ハーネス
セーフティロックカラビナHMS 2枚
ビレイデバイス(チューブブロック有 & エイト環)
プルージックコード 2本 6~7mm × 150cm
スリング 120cm & 240cm
ときによりライフジャケット
その他(タイブロック, ノーマルカラビナ数枚など)
その他道具は貸し出しもありますが、ロープワークは自習を要するし、道具破損で事故でも起きたら責任問題にも発展するので、基本自分の道具というのが沢登りです。
道具購入は、Magic Lizard クライミングギアを参考にどうぞ。沢登りと岩登りは違うところもありますが、大部分はクライミングが基本です。
トップ装備の紹介
参考までに沢登りトップ装備を紹介します。以下道具がすべてでなく、ロックカラビナ5枚追加とか状況に応じます。
そしてトップとは、登攀が必要なところは先頭に立って、後続メンバーの安全確保を行う花形ポジション。
ナチュラルプロテクション各種類
ピトン(ハーケン)各種類
ペッカー各種類
ハンマー
あぶみ
クイックドロー 5本程度
スリング 120cm 2本 & 240cm 2本
シングルロープ 8.7~9.2mm × 30~40m
お助けロープ 6.5~7.5mm × 15~25m(ファイントラックのゴージュバッグなど)
沢登りの準備
服装
足の先から頭のテッペンまでビショ濡れです。
ポリエステル素材など化繊の上下服。長袖長ズボンが好ましい。
スポーツショップやサーフショップなどいろいろ置いてます。サーフショップのラッシュガードなどオシャレなのが多い。
綿素材はNG。
着替え
全身ずぶ濡れなので、帰りの着替えが必要。
着替えるところは車の影くらいしかないので、女性は大きなバスタオルもあったらいいですね。
その他
昼食, 行動食(飴玉、チョコレート等), 飲料水筒(ペットボトル可), 飲料水とは別に500ml水, タオル, 雨具(なんで?と思った方はCLへ), ヘッドライト(規格IP68もしくはIPX8)。
あと、登山用の虫除けネットと虫除けスプレーも持ってきましょう。
これらを詰め込むザックかリュックサック(化繊素材)。ザックは日帰りだと30L程度で、いつも使ってるもので問題ありませんが、沢登り後、洗濯機に放り込めるボロなザックを“ヤフオク”や“メルカリ”で用意したほうがいいですよ。ボロと言っても、ロードリフトとチェストストラップは必須。
防水パッキング
防水パッキングで多用されるのがジップロック。
何度かリサイクルすると擦れて穴が開いてしまいます。小さめの密閉パックで小分けにし、それらを大きめの密閉パックに入れ2重にしておくと、ヤッちまった・・・という確率がものすごく下がります。
楽しみにしていたお昼ご飯、まさかの浸水・・・本当に心の底から超ガックリです。
意外と良いのは、防災用の給水バッグ。
取っ手から底に向かって厚く作られています。薄いところでも0.16mmとこんなに分厚いビニールパックは他にありません。
この防災用給水バッグ、5L(3Lとは水を入れていい量)しかありませんが密閉チャックがまた凄く頑丈です。
覚えておくと役に立つでしょう。
ザックの中身丸ごと防水
沢登りにも慣れてきて荷物が多くなってくると次の方法が楽チン。
こんな感じ・・・( 一一)
ドライバッグは、マジックマウンテン, パイネ, Jr gear, Osuka, Exped, Ospreyなど、様々なブランドからラインナップされています。
使い勝手がよく手に入れやすいのは、やはりモンベルでしょうか。軽量のライトドライバッグや、丈夫な防水バッグもある。商品は5~40Lまで展開され十分なラインナップ。
ベテラン先輩は、漬物ポリ袋とか米袋がいいよ・・・とも言います。
当サークルでは試していませんが、サイズもいろいろあり厚さ0.06mmとジップロック同等。Amazonレビューで沢登りを書いてますね。
薄手のドライバッグは、ザック容量の1.5倍くらい余裕があった方が使い勝手が良い。
厚めであるモンベルのドライチューブバッグだと、ザックと同じ容量がよいです。また15~20Lドライバッグチューブと、ドライバッグレクタ10Lや防災用の給水バッグを組み合わせも有りでしょう。
ところで頑丈なドライバックといっても、ザックを置いたところにトゲがあったり、また何もなくても擦れて穴があきます。なので、濡れて困るアイテムはジップロックなどで2重にしておくことをお勧めします。
使用頻度にもよるでしょうが、一番頑丈なモンベルのドライチューブバッグで、なんとなくの感覚では2~3シーズンといったところでしょうか?
沢登りの本
Amazon紹介より
技術書とガイドブックが一体化!技術解説48項目、全国の主要沢登りコースガイド57本余りを掲載。
入門者に必要な初級から中級レベルの技術・知識を豊富な図解でわかりやすく解説、コースガイドは、長期にわたって活用できる充実した本数を掲載。
「沢登りを始めたい」「沢登りの技術をもっと身につけたい」という入門者のニーズと、「具体的なコースを知りたい」というウォンツを一冊にまとめました。
「学ぶこと」と「登ること」が直結した本書は、入門者にとって、合理的で効率的なベスト沢登りブックとなっています。
Amazon紹介より
著者の実体験をもとに、沢登りの基礎知識や楽しみ方、トレーニング方法、道具、おすすめコース、渓流クッキング、温泉情報などを紹介していく体験談形式の入門書。
伝統的な登山の一形態で沢や滝を登る「沢登り」は、近年の温暖化とヒートアイランドの影響もあって再び注目を集めています。最近では、避暑としての水遊び的な沢登りが盛んになってきており、実際に「シャワークライミング」と銘打ち「天然シャワーのマイナスイオンが浴びられる爽快感」を売りにする体験ツアーも出てきました。
沢登り教室からスタートした著者が着々と沢登りの技術を習得していく道のりを紹介する本書は、登山の中でもやや中級・上級者向けのものとして捉えられてきた「沢登り」を素人目線で噛み砕いた初心者向けの内容で、「これから沢登りをはじめたい」と考えている人にとって格好の手引書になっていると言えます。監修には沢登りガイドの第一人者で、アウトドア全般のエキスパートである深瀬信夫氏を迎え、プロの視点からも沢登りの魅力を語りつくします。
『沢登りはじめました』のGoGoレビュー
『沢登りはじめました。』のようなアプローチは新鮮でした。例えば、HMSロックカラビナのことを『ネジで開かなくできる大きいカラビナ』と表現。
女性目線が随所に。
監修は、ヤマケイテクニカルブックの沢登りでおなじみの深瀬信夫氏となっております。