栗野岳は、霧島連山の西のはずれ、鹿児島県と宮崎県の県境に位置する。
この山を軽く見る者もいるが、九州百名山にも選ばれているれっきとした霧島連山なのである。
栗野岳展望台バス停近くに登山口があるが、そこから少し東寄りの日本一の枕木階段を登るコースが王道だ。
日本一の枕木階段の段数は561段。せっかくの日本一、登らない手はないでしょう。
561段がんばったご褒美には大パノラマの展望台。
ここで一息いれていよいよ本命の栗野岳登山開始となる。
展望台後方の登山口から杉林をしばらく歩くと栗野岳展望台登山口からの登山道と合流する。
階段の整備された登山道は途中からモミジやミズナラの自然林となり、秋には素晴らしい紅葉が楽しめる。
山頂まで400mの地点に見晴台との分岐点がある。
見晴台までは30m、およそ5分で韓国岳も望める絶好の休憩地点へ出ることができる。
韓国岳や大霧地熱発電所をじっくりと見晴らした後は分岐点へ戻り再び山頂を目指す。
一旦下った後、かなり急な登り坂。ロープもあるが、足場はしっかりしており大きな危険は感じない。
この岩場を登りきると栗野岳山頂だ。三角点は少し先の低木に囲まれた登山道にある。
栗野岳のなだらかな山頂からは韓国岳や白鳥山などの展望が望め、ランチを楽しむのにも最適だ。
帰りは栗野岳温泉側へ下る。
なだらかな尾根を歩き、緩やかな下りが続く。爽やかな心地よい森林浴が楽しめる帰り道だ。
桧林をすぎると栗野岳温泉登山口に到着する。
ここから車道を右に5分ほど下ると栗野岳温泉バス停。日本一の枕木階段駐車場までは車道を1.7㎞歩く。
枕木階段のすぐ近くには霧島アートの森がある。
入場料は310円。
広々とした芝生や広大な林の中に、近代アートが贅沢に点在しているこの施設、一見の価値あり。
ちなみに栗野岳登山で力尽きて入場できなかったとしても、霧島アートの森の前を通るだけで力強いアートを感じることだろう。
なぜなら、「不老不死の桃源郷に色あざやかに咲きほこる花」がテーマで,生命・魂・希望を表しているという草間彌生氏の『シャングリラの華』がものすごい迫力で入り口を飾っているから。
不老不死のパワーをもらい、また次の山を目指すのだ。
栗野岳の情報
名山タイトルと標高 | 九州百名山栗野岳 くりのだけ – 1094.2m |
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三角点 | 三等三角点 |
展望 |
ルート&トラック | |
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GPXダウンロード | 栗野岳ルート |
駐車場 | 栗野岳枕木階段駐車場15台程度 [無料] / 栗野岳登山口まで北400m栗野岳レクリエーション村駐車場70台程度 [無料] / 栗野岳登山口まで北700m |
トイレ | 栗野岳枕木階段駐車場に併設 |
1/25000 | 韓国岳 |
問い合わせ先 | 湧水町役場栗野庁舎 0995-74-3111 |
間違い通報 |
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