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Kagoshima Mountaineering Circle

大浪池 おおなみのいけ – 霧島えびの高原

霧島山の火山活動によって約4万年前に形成された火口の跡に水がたまってできた。この火口から噴出した大量の軽石が周辺の地層に残されており、イワオコシ軽石と呼ばれている。池の水深は11.6mで暗青緑色を呈し、透明度が高いため池底まで見通すことができる。水質は強い酸性(pH=5.20)であるが、フナが生息している。池から流出する川はない。池を擁する火山の標高は1412m、水面の標高は1241mであり、常時水を湛える火口湖としては日本で最も高い場所にある。冬期には結氷する。霧島市と宮崎県小林市とを結ぶ県道にあるバス停からの登山道 (片道約40分) と、火口の尾根を巡って池を一周する登山コース (一周約40分) が整備されている。前者は道の全ての部分が石畳で整備されており、後者はミヤマキリシマやクマザサの藪多い登山道となっている。稜線の南西地点には大浪池休憩所が、韓国岳との鞍部には韓国岳避難小屋があり、霧島山山中で宿泊できる数少ない場所となっている。

大浪池伝説

大浪池の名称の由来については、池面に波が立つ様子から名付けられたとの説に加えて次のような伝説があります。

むかし大浪池の麓の村に、年老いた庄屋の夫婦が住んでいました。何不自由なく暮らしていましたが、子宝には恵まれませんでした。
夫婦は神様に祈りました。するとかわいい女の子を授かったのです。『お浪』と名付け、夫婦は大切に育てました。
お浪が美しい娘に育つと、お嫁さんに欲しいとあちこちから相談があります。しかし、お浪は寂しく微笑むばかりで承諾しません。そのうち病気になってしまいました。庄屋の夫婦はオロオロするばかり。
そしてある晩、お浪は大浪池のほとりに立つと池へ飛び込んでしまいました。お浪は夫婦の願いを不憫に思った竜の化身だったのです。
竜神の住む池は『お浪の池』そして『大浪池』と呼ばれるようになりました。
水面の色が日ごとに変わって見える神秘的な大浪池には、このような伝説が残されています。

大浪池の情報

名山タイトルと標高 大浪池 おおなみのいけ – 1411.4m
三角点 三等三角点
展望
ルート&トラック
GPXダウンロード 大浪池ルート
駐車場 大浪池登山口駐車場15台程度 [無料] / 大浪池登山口まで南東50m
えびの駐車場150台程度 [2輪200円, 普500円] / つつじヶ丘登山口まで南450m
トイレ 大浪池駐車場に併設
えびの駐車場に併設・えびの駐車場に隣接する足湯の駅
1/25000 霧島温泉・韓国岳
問い合わせ先 霧島市役所霧島総合支所 0995-57-1111
霧島市役所牧園総合支所 0995-76-1111
えびのエコミュージアムセンター 0984-33-3002
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