甑岳 霧島えびの高原
甑岳は霧島連山のひとつ。
三角の山のてっぺんをスパンと切り取ったような台形の山である。
そのユーモラスな形状がお米を蒸す「コシキ」に似ていることからこの名がついたといわれる。
甑岳へはコバルトブルーが美しい不動池横の池巡りコースの入り口から入っていく。
自然林の中をしばらく歩くと、下り道となり、しばらくすると完全な平坦地となる。
およそ5分で池巡り自然研究路からの道と合流し、その先の丸木橋をわたる。
ここは、この登山コースの魅力である苔むす森の中を往く道である。
モミやツガの針葉樹林は温暖な九州では珍しく国の天然記念物に指定されており、霧島屋久国立公園の自然保護区域ともなっている。
深い森につつまれて、心もカラダもゆるりと癒されることだろう。
初心者でも楽に登れると思われている甑岳だが、遭難の例もある。
計画ルートを見失わないよう一歩一歩確実に高度を稼ごう。
急坂を登っていくと、やがて高い木がなくなり、韓国岳を望むことができる。
ここまで登りが続き、視界が開けないのでこの5合目で休憩をとるのも良いだろう。
そこから10分ほどで甑岳の山頂へたどり着く。
山頂からはえびの高原方面の展望が素晴らしく、遠くには鹿児島市のシンボル桜島も望むことができる。
さらに甑岳の楽しみは展望だけではない。甑岳の山頂は大きな火口跡となっており、その中には池塘といわれる湿原が広がっている。
頂上から火口に降りると、夏には青々としたススキ、秋には金色に輝く穂を揺らすススキが独特の風景を作り出し、高山植物に加え、湿地帯特有の植物であるモウセンゴケ(食虫植物)などがみられる。
この独特の風景、空気…一見の価値ありだ。
帰路は往路を戻り、再びコバルトブルーの不動池の元へ。余力があれば池巡りを楽しむのもよいだろう。
甑岳の情報
名山タイトルと標高 | 甑岳 こしきだけ – 1301.0m |
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三角点 | 三等三角点 |
展望 |
ルート&トラック | |
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GPXダウンロード | 甑岳ルート |
駐車場 | 甑岳登山口近く駐車スペース10台程度 [無料] / 甑岳登山口まで北東100m えびの駐車場150台程度 [2輪200円, 普500円] / 甑岳登山口まで北東2.2km |
トイレ | 甑岳登山口近く駐車スペース付近には無し えびの駐車場に併設 |
1/25000 | 韓国岳 |
問い合わせ先 | えびの市役所 0984-35-1111 えびのエコミュージアムセンター 0984-33-3002 |
間違い通報 |
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